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夜中の2時、玄関のドアを「トントン」?誰だ??人気はない廊下 [怖い話]

 夏休みで、家にいる時のことです。
 夏の夜は、静かと思いきや、街路灯や廊下の明かりの影響で、朝から晩までセミがうるさく鳴いています。
 主にミンミンゼミやアブラゼミ、聞くだけでも暑く感じます。


 子供ころは、よく虫取りに行ったものの、いつからうるさく感じるようになったのでしょう。職場での環境は、厚いコンクリートに囲まれているので、虫の声は皆無です。

 いつもは、仕事から帰るなり力が尽きてやっとの思いで食事をして、そのままバッタンキュー。朝まで目覚めることは、ほとんどありません。

 なので、こんなに虫の鳴き声が気になることはありませんでした。
 夏休みも後半、体力も回復してくると、少し夜更かしになります。

 そんなある日の深夜2時…
 コーヒーを飲みながら、パソコンでブログを書いていると、
 弱い音で「トン…トン」「んー?空耳か?」とクッキーを食べ、ブログの続きを…

 コーヒーのおかわりを注ぎに、台所へ向かう途中…
 「コントン」 空耳ではない! 確かにノックが聞こえた!!
  しかもこんな時間に、誰かが助けを求めてきたか? それとも犯罪者か?
 それとも…

 とりあえず、玄関行き覗き窓からドアの外を伺う。
 誰もいない!! 隠れているのか、犯罪者か?
 
 ドアの新聞受けのカバーをそっと開けて、息を殺してドアの外の音に耳をそばだてる。

 人気を感じない! 気を消しているのか、なぜ呼び鈴を押さないでノックなのか?
 しばらく考えていると…  
 「コンッ!」と目の前で音が。ビクッ!!

 その後すぐに、パタパタ、パタパタ。  
 「何だ!セミかー」 「おどかしやがって」

 安心とセミにびくついていた我に腹立たしく思い、お騒がせセミの姿を見ようと、ドアを勢い良く開けてドアの外にでました。

 すると… ワァー! 顔、頭、体に複数の黒い何かが当たり「ジジーッ」「ジジジージーッ」

 夢中で払いながら身を守り、下を見ると10匹ほどのアブラゼミとミンミンゼミがパタパタとモガキながら飛んで、壁に、ドアに当たりながら、私めがけて飛んできます。

 それでも、なんとか、振り払って家の中に入りました。

       せみ.JPG

 それにしても、昼間のセミは、ヒトが近づくと逃げるのに、夜のセミは、なぜ人間に向かって飛んでくるのでしょう。

 考えてみました… 夜は、蛍光灯の光に寄ってくるようですが、壁は白いつるつるした塗装のためセミはとまれません。

 周囲にとまることが出来ない不安定なところに人間が立つと、おそらく木に見えるか、溺れたヒトが藁をもつかむ思いで人間にとまるのかもしれません。

 でも、注意が必要です!ヒトの体にとまった時、樹木と勘違いして、口吻(こうふん)を皮膚に突き刺すことがあるそうです。
 セミは、毒液は持っていないがセミの口吻は固く太いために、刺されると激痛となるそうです。

  写真のセミは、死んでいません。ヒトが近づくと、突然暴れて羽根の力で回転して、再び飛んでヒトに向かってきます。
 
 夜のセミは昼のセミと行動パターンが180度違い、ヒトに向かってきて、とまります。
 その後、刺されたらと思うと とても怖いです。





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